相続手続きと銀行員の嫌な態度
事業主や 相続を経験した方の中には
銀行員を よく思っていない方がいます。
相続が発生して、金融機関に行って
相続手続きをする場合には
嫌な思いをする相続人の方々は多いと思われます。
私も 相続業務をしていますので、
相続手続きをする場合には
銀行員の方に対しては いい印象はありません。
あからさまに怪しい者扱いしてくるんです。
経験上、銀行、信用金庫、農協、ゆうちょ銀行など
どこの金融機関でも窓口の従業員の対応は
いいものではありません。
実際に、私が相続関係の依頼を受けて、
相続人の方から委任状をもらって
残高証明書の請求書をしに行きますが、
スムーズにいかない場合が多いです。
銀行員たちは、なぜかすごく嫌な態度をとり、
必要なことも 教えたがらないような気がします。
戸籍関係の書類を用意するなど
事前に金融機関に電話で、必要書類のことを聞いて
必要なものを準備してから、銀行に行っても、
なにかとケチをつけて来て、嫌な思いをさせられます。
身分証をコピーさせろとか、
相続人全員の署名がないとか、
印鑑証明がないとか
誰がこの委任状を作ったのか?
とか、色々とケチを付けられます。
自分は フルネームも住所も教えないくせに
そんな相手に、身分証のコピーなんか渡したくありません。
被相続人の預金をどうするわけでもなく、
単に預金残高証明書が欲しいだけなのに
なぜかしら 嫌がらせのようなことをしてくるのは
なぜなんだろう?
相続の手続きを教えない
ある銀行のでの話ですが、
相続人の方が、亡くなった親の預金の相続手続きについて、
その方法を、銀行に聞きに行ったのに
教えてくれないと言うのです。
その為、後日、相続人の方と、一緒に行ったのですが、
相続関係の担当の中年の女性行員に、
相続の手続きと
残高証明書の取り方を教えて欲しい と言っても
変なことを聞くばかりで、
しどろもどろして、言葉数は少ないし、
「少々お待ちください」と言って、
何度も席を外し、なんだろう?と不思議でした。
余りに待たすので、
他の窓口の行員に、
「相続手続きをしに来たわけでなく、
方法を知りたくて来ただけでなんです。
その前に 被相続人の残高証明を取りたいので、
その取り方について伺いに来ました」
「銀行ごとに用紙や決まりがあるようなので、
それを教えて欲しいだけで 来ているのに、
なんで、こんなに待たせたり、何度も来させたりするんですか?」
と 他の行員にも聞こえるように、
少し大きな声で言いました。
「担当のものが来ますので、もう少々お待ちください」
というだけです。
そして、
他の行員が 私たちの前に来て、すいませんと言いに来ました。
その後しばらくして、
相続関係の担当の中年の女性行員が
封筒に入ったパンフレットをくれました。
なんでこんなに待たせるの?と聞いても
すいませんというだけでなんです。
それをもとに相続手続きができました。
こんなことは、この銀行だけではありませんでした。
どういうわけかわからないのですが、
金融機関の相続手続きをしに行くと
かなり怪しまれるような印象を受ける方が多いです。
怪しむ銀行員
群馬県のある銀行でのことなんですが、
相続は発生していないのですが、
相続関係の手続きが知りたいので
「案内書とか、相続関係の所定の用紙を頂けませんか」
と と電話で問合せしました。
「相続担当の者に変わりますので、少々お待ちください」
とのこと。
すぐに、電話に40歳前後位の男の銀行員がでて
結論から言うと、
案内は、渡せません」
と言われてしまいました。
相続が始まった時に、相続人にだけ教えると言うのです。
部外者には教えられないというのです。
私も その銀行の預金者なので
知る権利があると言っても、
「教えられない」、の一点張りでした。
なんかキツイなあと思いました。
銀行の相続担当者によっては、こんな感じです。
ここまでひどくありませんが、
いくつかの銀行でも こんな感じのことはあります。
すんなりと相続時の手続きの方法を教えたがらないのですが、
なにか理由があるのかもしれません。
銀行に普通に預金を預けに行くだけなら、
行員は親切な気がしますが、
融資の申込みをする時も
嫌な思をする人は多いと思います。
銀行員は預かったお金を守ることも仕事
預金者が 他界すると、預け預金は
相続人に返還されることになります。
しかし、簡単に返すわけにはいきませんので、
銀行員は相当警戒します。
また、相続トラブルに巻き込まれないように
しなければなりません。
お金を預かっている身としては、
警戒することは当然でしょう。
残高証明書だって、
個人の重要な財産情報ですから、
しっかりと守らなければならないんですよ、きっと。
怪しいと思った人に、簡単に個人の預金情報を見せたり、
簡単なチェックで、
預金の解約ができてしまうようでは困ります。
その為、金融機関の従業員は、維持が悪くても、怖くても
しっかりしていると思えば、それでいいのかもしれません。
預金者以外は、全て怪しい人に思えてしまうものかもしれません。
生命保険会社もキツイ
相続手続きの際、嫌な思いをするところは
銀行の他にも
生命保険会社や損害保険会社があります。
保険金については、受取人の指定がありますので、
受取人になっている場合には
銀行ほどキツイことはありません。
でも、保険金の請求の問い合わせの際には、
やっぱり嫌な思いすることが多いです。
大きな保険会社の従業員ほど
意地が悪くつめたい感じがします。
電話で問い合わせると、
証拠保存の為、録音していますから、
保険会社の社員は、慎重に対等しているので、
冷たい言い方になってしまうものかもしれません。
やっぱり保険金もかなりの大金になりますから、
大金を扱うという、
大きな責任もありますから、
きつく思われたりすることも
仕方がないのかもしれません。
いたわりの気持ちがあっても
相続人は、悲しい気持ちでいっぱいです。
色々なことがあって、心労していますので、
ちょっとした言い方が、
心を傷つけてしまうこともあります。
気持ちが弱っている人に対しては、
金融機関や保険金の手続きをする従業員の方も、
そういう辛い相続人の気持ちを少しだけでも
わかってあげられたらいいと思います。
大金を扱う方も神経を使うでしょう、
重圧になる仕事でもありますが、
他の人の気持ちまで 理解しようとする余裕は
ないのかもしれません。
でも相続人の方の悲しい気持ちや、
これからの不安とか、孤独感とかを
思いやってくれる
心の余裕があったらいいような気がします。
そして、相続手続きをしている
私たち行政書士の仕事のことも
理解してほしいです。